疲れたときに効く「前屈ストレッチ」の効果とやり方 (1/4)
カラダを動かさないことは、ストレスに繋がりやすくなります。とはいえスポーツジムや健康器具を買うにもお金が掛かりますし、わざわざランニングに出かけるのも面倒くさい。そんなときは、自宅でストレッチに取り組んでみましょう。
伸ばす動作は筋肉の動きを伴うため、運動効果も期待できます。また、血管は筋肉の中にも通っているため、筋肉が柔らかくなることで血圧や脈拍にもよい影響を与えます。
今回はカラダの硬い人でも変化を得やすいストレッチ、「前屈」のやり方をご紹介します。
一回でも効果が現れますが、継続することで柔らかく疲れにくいカラダが手に入ります。「私は身体が硬いから」という人こそ大きな改善が望めますので、ぜひ継続して行ってみてください。
ストレッチは疲労回復をスムーズにしてくれる
ストレッチを行うと、筋肉がほぐれて血流がよくなり、カラダに酸素と栄養が届きやすくなります。疲労回復や筋肉痛の予防なども期待できます。
また、静的ストレッチで自律神経のバランスをコントロールする副交感神経の働きを優位にさせることで、血圧や心拍数を緩やかにし、心身をリラックスさせてくれます。就寝前やリラックスしたいときにオススメです。
「筋肉が固くなるということは、全身に張り巡らされた毛細血管が圧迫され、血液循環が悪くなります。すると筋肉は酸素不足・栄養不足になり、疲労物質を除去できずさらに固くなります。それが体の不調の慢性化、負のスパイラルへとつながるのです」
筋肉をほぐすと、どんなメリットがあるの?カラダファクトリーの整体師が解説 より
初心者向け!前屈ストレッチのやり方
まずは現在の柔軟性をチェック
立った状態で前屈し、床と中指の距離を測ってください。一人で行う場合はメジャーやものさしを持ちながら前屈し、床までを測ります。
ここでいう「足」とは、くるぶしより下の箇所、「脚」は太ももやふくらはぎ全体を示します。
通常は、両脚を伸ばして座る長座姿勢で前屈します。しかしカラダが硬い人は、長座の時点で前屈することが難しいでしょう。
また、両脚を同時に行うと、硬い方にしかアプローチできません。そのため、片方ずつ行うのがオススメです。
まずは片脚から
長座してから右脚を開き、右足裏を左足の太もも内側に付けます。脚で「6」の形になるイメージです。そこから前屈していきましょう。
前屈すると、太ももの裏付近が伸びているのがわかるはず。無理に伸ばそうとせず、6~7割程度の強さで伸ばしながら、足をワイパーのように振りましょう。
何回か振っていると、前屈がどんどん進むようになります。同程度の強度をキープしながら、ジワジワ前屈を進めてください。筋肉の伸びを意識しながら息を吐き、脱力すると、より伸ばすことができます。
2~3分ほど行ったら、血流を戻すために立って脚をブラブラさせてください。その後、反対側の脚も同様に行います。これを2~3セット行うとよいでしょう。
両脚で行う
次に両脚を伸ばして長座し、開閉して動かしながら、6~7割の前屈がキープできるよう角度を進めていきましょう。
2~3分行ったら、立って脚をブラブラさせ血流を戻します。その後、改めて前屈を計測してみてください。