2019年5月29日

熱中症対策のために覚えておきたい。応急キットを活用した“もしものとき”の対処法 (1/3)

 暑さが厳しいこの季節に注意が必要なのが熱中症。体内の水分や塩分が不足し、熱を放出するバランスが崩れて体温調節機能が働かなくなると起こります。夏場、外にいる時に気分が悪くなったら、それは熱中症のサインかもしれません。

 熱中症対策グッズは数ありますが、実際に熱中症になってしまったら一体どうすればよいのでしょうか? そんなもしものときに備えておきたいのが、すばやい応急処置ができるアイテムがそろった応急キットです。

スポーツ医学の専門医と共同開発した、本格的な熱中対策セット

 めまい、立ちくらみ、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛、吐き気や嘔吐、身体がだるい、手足のけいれん、高体温、意識がもうろうとするなど……。熱中症が発生すると、さまざまな症状が現れます。このようなときには、早めに対処することが重要です。

 「クールビット・熱中対策キット」は、暑い季節の野外活動を安全に続けられるように、順天堂大学スポーツ医学桜庭研究室の監修により作られました。熱中症になってしまった時、救急車が到着するまでに、短時間で的確に応急処置をするための応急アイテムが充実しています。

 貯水槽にもなる専用バッグ、引っ張ることで冷える瞬間冷却剤、首回りを直接冷やせる頸動脈ポケット、体温上昇を防ぐ冷却布として使えるチタン三角巾など、医学的な見地から生まれたアイテムが収納されています。

【主な使い方】
・専用冷却剤を太い血管のある脇の下、左右の足の付け根など体に密着するように装着します。
・頸動脈ポケットを10秒ほど水に浸し、軽く絞ります。冷却剤を頸動脈ポケットに入れ、首元に密着するようにあてがいます。
・同様にチタン三角巾も10秒ほど水に浸して軽くしぼり、身体にかぶせます。
・血圧の急な低下など、ショック症状を予防する為、心臓よりやや足を高くして寝かせます。

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