2018年11月20日

高たんぱく低脂質。昆虫由来の「コオロギプロテインバー」登場

 近い将来起きるとされる地球規模での食糧難や、食肉として人気の豚や牛、鳥の殺生を避ける目的で語られることの多い「昆虫食」。ついに、運動の友・プロテインバーにも、昆虫由来の製品が登場しました。

 今回紹介するのは、コオロギ由来のプロテインバー「BugMo Cricket Bar(バグモクリケットバー)」。「昆虫で誰も傷つかない食の生産システムを。世界中で」をビジョンに掲げる昆虫食ベンチャー「BugMo」が、同社オンラインサイトおよびジムやフィットネススタジオで販売を開始しています。

安全・安心なタンパク源とされるコオロギ

 コオロギは、動物性タンパク質でありながら食物繊維・オメガ3・鉄分・ビタミンが豊富、さらには脂質が少ないスーパーフードとして、ここ数年注目を集める存在です。タンパク源として一般的な植物性タンパク質は、未発酵のソイ(大豆)によるホルモンバランスの乱れが一部で指摘されているほか、畜産において使用されることが一般的な抗生剤やホルモン剤による健康被害への不安もぬぐい切れません。しかし、今回使用されるコオロギは、100%食用の商品として提携農家にて飼育しているため、そういった心配もありません。

 安全・安心なコオロギをパウダー状にして、デーツ、クルミ、チアシードなどと一緒に練りこみ、栄養満点なバーに仕上げたそうです。

 クリケット(コオロギ)パウダーには、100グラム中6.6グラムの食物繊維が含まれているほか、コオロギの食物繊維に含まれるキチン質は、ほかの一般的な食物繊維に比べ腸内の善玉菌を5倍増加させるという研究結果もあるほどに、体の内からキレイしてくれる魅力的な食材です。

エコな食材、コオロギ

 これだけメリットがありながら、コオロギはエコな点も魅力。単位タンパク質量で比較すると、昆虫は牛に比べ、1/2000の水、1/10のエサしか必要としません。

 日本人の我々としては、なかなか食材として見ていなかったものだけに、最初は抵抗があるかもしれません。しかし今後はこうしたメリットをしっかりと見つめながら、慣れていく必要があるかもしれません。

・BugMo公式サイト https://bugmo.jp/

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<Text:辻村>