2019年10月11日

筋トレ欲が湧いてくる映画『クリード チャンプを継ぐ男』|スポシネ:観たらスポーツしたくなる映画

 筋トレの一環として、ボクシングやテニス、自転車などスポーツに興じる方も多いでしょう。全身の筋肉を均等につけたい場合、一体どんなスポーツをすればよいのでしょうか。

 答えは、水泳とボクシングです。両方とも全身の筋肉を使って動くスポーツなので、たくましく、しなやかな体つきになりやすいと言われています。水泳はプールがないと出来ませんが、ボクシングは(試合を考えなければ)どこでも出来るスポーツ。ボクシングは、筋肉をつけたい人にイチ押しのスポーツといえます。

 今回ご紹介する映画は、2015年12月に日本で公開され、大絶賛されたボクシング映画『クリード 伝説を継ぐもの』です。

関連特集 スポシネ:観たらスポーツしたくなる映画

『クリード チャンプを継ぐ男』の見どころ

 本作は、名作と名高い伝説のスポ根映画「ロッキーシリーズ」の新たな作品。かつてロッキーとライバル関係にあった盟友アポロが残した息子・アドニスが今回の主人公です。父の影を追い、自らもボクシングの道を進むアドニス。そして、病を患いながらアドニスのコーチを引き受けたロッキーとともに、真の強さを求めて己と闘ってゆくストーリーです。

注目すべきは筋トレのメニュー

 劇中でアドニスがこなすメニューは、腕立て伏せやスクワットなどのベーシックな筋トレではなく、どれも器具を使わないものがメインです。たとえば、鶏を追いかけて俊敏さを鍛えたり、バイクと並走して足腰を鍛えるなど、ハードながらもやってみたくなる個性的なメニューが多く、マシントレーニングでは飽き足らぬトレーニーにとって興味深いポイントなのです。

 さらに、ロッキーシリーズへのオマージュとして、生卵を一気飲みしているあたりはファンには感涙モノ(トレーニングとは関係ありませんが)。とにかく、ついマネしたくなる個性的なメニューが満載なので、普段のトレーニングにマンネリを感じている方にはおすすめの映画です。

ハードなトレーニングを完遂するメンタルを学ぶ

 劇中でハードなトレーニングをこなすアドニスは、「己に勝つために」「父を超えるために」「ロッキーに成長した自分の姿を見せるために」など、数々の目的をもって臨んでいます。目的のないトレーニングとはいわば苦行。ただ淡々とこなすだけでは、モチベーションも上がらず、結果として三日坊主で終わるのが関の山なのは、トレーニーであれば重々承知していることでしょう。

 アドニスほどの確固たる理由が持てなくても、「己(のぜい肉)に勝つために」、「若き日の自分を超えるために」、「当時の元カノに成長した自分の筋肉を見せるために」など、トレーニングをやり抜いて得る結果は、大きな目標になる筈です。

 映画鑑賞後は、劇中にも登場するロッキーのテーマ曲などを口ずさみ脳内スタローンに叱咤されながら、激しいトレーニングに臨みましょう! 無論、その前に「クリード」の鑑賞を忘れずに。DVDのほか、YouTubeやGooglePlay、Amazonプライム・ビデオなどでも配信されています。

『クリード  チャンプを継ぐ男』

ブルーレイ ¥2,381+税/DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
©2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC

Amazonで見る

<Text:上野 慎治郎(アート・サプライ)>
©2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC