インタビュー
2018年2月1日

SKE48・須田亜香里&惣田紗莉渚×バレエ 特別対談(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#8 (1/3)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第8回は、名古屋を拠点に活動するSKE48の須田亜香里さんと惣田紗莉渚によるスペシャル対談です。実はこの2人、ともにクラシックバレエの経験者。また、握手会での“神対応”など、地道な努力の末に「AKB48選抜総選挙」(以下、「総選挙」)で上位ランクインを果たしたという共通点があります。

 はたしてクラシックバレエで得た学びは、アイドル活動を続ける中でどのように活かされているのでしょうか。前編では、競技を始めたきっかけや、厳しいレッスンに明け暮れた日々の思い出について語ってもらいました。

▼後編はこちら

SKE48・須田亜香里&惣田紗莉渚×バレエ 特別対談(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#8 | 趣味×スポーツ『MELOS』

トウシューズに憧れて始まったバレエ漬けの青春

——惣田さんは、2015年のインタビューで「須田さんは師匠のような存在」と語っていますよね。

惣田 いちばん尊敬する先輩です。私がSKE48に入ったときに(須田)亜香里さんと同じチームになったんですけれど、その頃からグループの選抜メンバーの常連だったし、総選挙でも選抜入りしていたし、とにかくすごいなって。そういう姿勢を見て「亜香里さんみたいに努力すれば、自分も選抜に入れるかも」と思って頑張ってきました。

須田 私自身も偉大な先輩の背中を見てここまで来たし、後輩のみんなも全力だから手を抜くわけにいかないんですよ。

——お互いの努力が相乗効果になって実を結んでいるんですね。そうやって黙々と努力を続けられる精神力の源には、クラシックバレエの経験がある気がしています。本日はそれを伺えればと。では、クラシックバレエを始めたきっかけから伺いたいと思います。須田さんから。

須田 私は、5歳のときに「姿勢が良くなるから」っておばあちゃんに勧められて、あるバレエ団の支部教室に入会したのが始まりです。でも、最初は全然楽しくなくて嫌々通ってましたね。「月謝がもったいない」って親に愚痴られたこともあるくらい(笑)。

——とはいえ、高校1年生のときには全国のコンクールで2位(1位は該当者なし)に入賞したんですよね。どうして続けようと思ったのでしょうか?

須田 小学2年生のときに別の教室との合同発表会があって、そこで出会った中学1年生のお姉さんの美しい立ち姿に惚れてしまって。トウシューズを履いていたんですけど、「すごくカッコいい! あれを履いてみたい」って思ったんです。でも、うちの教室では小学4年生にならないとトウシューズは履かせてもらえなかったから、とにかく目標を達成するまでは続けようと。

▲須田亜香里さん

——なるほど。

須田 そのうち、友だちと一緒にバレエ団の本部の練習に行くようにもなったんですけど、まったくついていけないんです。それで私の負けず嫌いな性格が燃え上がっちゃって(笑)。

——それでバレエ漬けの青春時代を送ったわけですね。

須田 そうですね。本当にバレエのことしか考えてなかったです。他の子より練習したっていう自信がほしかったから、中学生になってからは小学生クラスのレッスンに参加してから自分のクラスを受けて、さらに別のクラスにも足を運んでました。もうずっと踊ってましたよ。結局SKE48に入るまで13年間も続けましたし。

——すごいですね。ちなみに、須田さんは握手会に来てくれたファンのメモ、通称“ダスノート”を書き続けていることで有名ですが、バレエの練習でもノートをつけていたのでしょうか?

須田 それが先生に「練習ノートを書け」って言われてたんですけど、三日坊主で全然続かなくて。頭の3ページしか書いてないノートが家にあふれてました(笑)。

宝塚歌劇団に入るために週5で練習の日々

——では、今度は惣田さんがバレエを始めたきっかけを教えてください。

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