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運動マジ嫌いライターが運動音痴から脱却するための秘訣を脳科学者に聞いてみた (1/2)

 今、皆さんがご覧いただいている「MELOS」という媒体は、日々スポーツとライフスタイルにまつわるさまざまな記事を配信しています。私もいくつか記事を執筆していますが、実は運動音痴・運動大嫌いライターなんです!

 運動音痴エピソードは数知れず、跳び箱は3段まで、逆上がりは人生で一度もできたことがなく、50m走は10秒台、ドッジボールは避ける競技、後転ができるようになったのは16歳……。

 しかし、「MELOS」を通じてスポーツの楽しさを生き生きと語ってくださるみなさまを見て、『私も運動してみたい…!』という気持ちが湧いてきたのです。同時に30歳を過ぎてから、肩こり、腰痛、疲れが取れない、痩せない…など、運動をしない弊害が体にあらわれ、健康問題も気になっています。しかし、運動嫌い、運動音痴はまず何から着手すればいいのでしょうか。

 そこで、運動音痴に関する著書や研究を多数発表されている柳原大さん(東京大学・生命環境科学系准教授)に運動音痴にまつわるあれこれをお伺いしました。

運動音痴はいない!? 失敗が成功の元とは

――早速ですが、運動ができる人と私のような運動音痴がいるのはなぜでしょうか。

そもそも運動音痴な人はいないと考えています。確かに、多少練習しただけで運動をうまくこなせる人はいます。しかし、それは過去の経験に裏打ちされているからであって、運動神経の良さは遺伝的な要因は見つかっていません。

運動を学習している……つまり練習量がどれだけあるかで、運動ができるかできないかが決まってきます。

――ということは私を含めて運動音痴の人は練習量が足りないということでしょうか?

運動をすることによって、脳は失敗経験を蓄積していきます。運動がうまくできないというのは、つまり無駄な動きをしているため。効率的に体を使えていないと考えられます。これらの情報は一度小脳に「失敗に基づいた情報」として貯められていきます。 

小脳には、プルキンエ細胞という運動するための動きを脳の中で運動指令のプログラムを作り出すメカニズムがあります。そもそも練習と失敗の経験が少ないと、情報も少ない。だから運動がうまくいかないということになります。

――少し話が難しくなってきましたが、つまり“とにかく練習する”、“失敗を繰り返す”ことによって小脳に情報が溜まっていき、スポーツができるようになるということなんですね。

簡単に言えばそうですね。また運動をした時、脳の中では小脳のプルキンエ細胞において情報のフィルタリングが行われ、それがうまく行われないと余計な筋肉がはたらき、かたい動きになってしまうと考えられます。

一方で運動が得意な人は信号が厳選されるので、運動に適切な筋肉しか働かないので、運動の誤差が少ないんです。その誤差を少なくするためには、少ない刺激・練習ではダメ。実験的には数百回の刺激で学習が生じますので、人間がスポーツを上達する際にも反復練習は必然なんです。

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