インタビュー
2017年12月14日

ランニングの“ロング走”を楽しむ秘訣を、長距離ランナー村場伸也さんに聞いてみた (1/2)

 ランニングしていると、「どうしてそんなに走るの?」なんて質問される機会は多いでしょう。ダイエットや健康維持、あるいは記録向上など、その目的はさまざま。しかし市民ランナーとして趣味の一環で走るのであれば、やはり“楽しむ”ことも大切ではないでしょうか。

 しかし中には、距離が伸びるほど飽きてしまうなど、なかなか長い距離が走れないという方もいるはず。レースならば周囲の雰囲気もあって走破できるものの、1人のトレーニングではそうした悩みが起こりやすいかもしれません。そこで、「本州縦断・青森~下関1521kmフットレース」を完走した村場伸也さんに、ロング走を楽しむためのコツを伺いました。ランニングをもっと楽しむためのヒントが見つかるかもしれませんよ。

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ロング走を楽しむためのポイント

 例えばウルトラマラソンに挑戦しようと決めたとき、やはり10kmや20kmといった距離のトレーニングでは不安があるでしょう。とはいえ、距離が伸びるほどモチベーションの維持が難しくなり、飽きたり妥協したりしてしまうことも……。そのためロング走に初めて取り組む際は、やはり誰かと走るようにすると良いようです。

「まずは、ロング走を経験したことのある先輩ランナーと一緒に走ってみてください。100kmやオーバーナイトランニングなど、少しずつ経験を積むことですね。また、ランニングはオールウェザースポーツですから、暑さや寒さなどの気候も両方含めて楽しみましょう。もちろん、暑くて疲れてしまったり、寒くて身体がなかなか動かなかったりするかもしれません。それでも、そのときの自分にできることを、確実に行うというのが重要です」

 また、長い距離を快適に走るためには、服装も大切なポイントとなると言います。

「Tシャツよりポロシャツがおすすめですね。首を日光から隠してくれますので。また、ロング走ではバックパックを背負うことが多いと思いますが、襟がバックパックによる擦れを防いでくれます。あとは天候対策で防水性、防寒性なども求めたくなるのですが、スポーツショップより登山ショップに足を運ぶことが多くなるかもしれません。私の場合、最終的には作業服などを扱っている『ワークマン』に行き着きましたよ」

 距離が伸びるほど、走っている最中の天候やコースの変化は大きくなります。そう考えると、確かにいわゆるランニングウェアより、登山などに用いられるウェアやアイテムの方が適するのかもしれません。

辛くなったときの心の立て直し方

 走っていると、疲労や痛みなどから心が折れそうになることがあるでしょう。走ろうという気持ちが失われれば、そこから先は辛いだけ。そんなときは、何らかの方法で心を立て直さないと、ゴールまでたどり着けないのではないでしょうか。

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