2017年10月12日

子どもと魚釣りを楽しもう。東京都心から行ける釣り場・釣堀5選

 家族で釣りに出かけてみたい! と思っている方もいるのではないでしょうか。今回はファミリーで一緒に楽しめる釣り場を紹介します。スポーツ・フィッシングができる公園、さわやかな森の中の渓流、海釣り気分を味わえる桟橋の公園やイケス釣堀など、首都圏から行きやすい、バラエティ豊かな場所を選んでみました。

ニジマスの渓流釣りとバーベキューができる「秋川国際マス釣り場」

 ニジマス釣りが楽しめる「秋川国際マス釣り場」(東京都)は、豊かな緑に囲まれた秋川渓谷にある養沢川の管理釣り場です。東京都心から車で約60分とアクセスも良く、休日には多くの家族連れでにぎわいます。エサ釣りだけでなく、ルアー・フライ・テンカラ専用の釣り場もあります。

 入漁券は1人1日3300円(ニジマス10尾まで釣ってOK)。入漁券を払わずに見学するだけでもいいのですが、バーベキューをする場合、小学生以上の総人数の7割分の入漁券が必要です。バーベキューは、機材や食材の持ち込みが可能ですが、レンタルすることもできます。

 ニジマスが釣れた場合は、無料でハラワタを取る『はらさき処理』をしてもらえますが、通常時は15時30分まで、イベント時は14時30分までと時間制限があるので注意してください。つかみ取りや釣堀での釣りもできますが、獲った魚は持ち帰ることが原則だそうです。釣堀はニジマスが釣れやすいので小さな子どもにおすすめです。

 3~9月のシーズンには、ヤマメ釣り(入漁券1人1日4000円、10尾まで。釣果料1尾300円)も楽しめます。

【施設情報】
施設名:秋川国際マス釣り場
公式サイト:http://akigawagyokyo.or.jp/fish/

安全対策バッチリ! 1年を通じて満喫できる「オリジナルメーカー海づり公園」

「オリジナルメーカー海づり公園(市原市海づり施設)」(千葉県)は、養老川臨海公園内にある桟橋スタイルの海釣り専用施設です。300名が収容できる全長250mの桟橋が東京湾にせり出している様は壮観!

 この海釣り施設は市原市の公共施設なので、低料金で遊べるほか、足場がよくフェンスも監視員もいるので、子ども連れでも安心して釣りができます。指導員も巡回しており、初めて釣りをする人にも丁寧に教えてくれます!

 急な天候悪化に備えた避難所としては管理棟があり、中の売店では釣り具の販売やレンタルも行なっています。また、カレーやソバ、うどんなどの軽食が食べられるレストランも完備しています。展望スペースからは富士山が見えることも。

 釣れる魚は、サヨリ(12~2月)、フッコ(9~5月)、アイナメ・カレイ(12~5月)、メバル(3~5月)、イシモチ(6~8月)、ハゼ・アジ(6~11月)、イワシ(6~8月)、シロギス(9~11月)と多彩なので四季を通じて訪れるのもいいですね。

【施設情報】
施設名:オリジナルメーカー海づり公園(市原市海づり施設)
公式サイト:http://www.ichihara-umizuri.jp/

プールが釣り場に変化! 幻の魚も釣れる「川越水上公園」

「川越水上公園」(埼玉県)は、夏季はプールで遊ぶ人々で人気の公園ですが、10月下旬から4月上旬までは、ルアー・フライフィッシングの専用エリアへと変貌を遂げます。多目的プール・流水プール・造波プールの3タイプのエリアで腕試しができます。ルアーやフライは持ち込み自由ですが、貸し竿のルアーセット1000円(保証金500円)もあります。

 放流魚は、山梨県富士吉田市の相模漁業生産組合富士養鱒場から入荷しており、ニジマス、ブラウントラウト、イワナのほか、幻の魚と呼ばれるイトウもいます。イトウは体長80㎝近くの大物も放流するそうです。昨シーズンは、ドナルドソントラウト、サクラマス、アメマス、スティールヘッドなども放流したとか。

 ルアーやフライのような本格的な釣りはちょっと……、というお子さんには、エサ釣り場があります。貸し竿とエサ付きで1時間1030円なので、家族で楽しむのにちょうどよさそうです。鯉とニジマスと鯉を放流しており、鯉はリリースしますが、ニジマスは3尾まで持ち帰りできるので、公園内のバーベキュー広場(要予約)で焼いて食べてもよいかもしれませんね。

【施設情報】
施設名:川越水上公園
公式サイト:http://www.parks.or.jp/kawagoesuijo/

大自然のなかで囲炉裏焼きを味わえる「浦山渓流フィッシングセンター」

 埼玉県・秩父市の浦山ダムから約10km。浦山川支流の広河原谷地内にあるのが、「浦山渓流フィッシングセンター」(埼玉県)です。秩父鉄道の浦山口駅から車で約25分かかるので、アクセスがいいとは言えませんが、大自然や秘境ムードを楽しみたい人には最適です。近隣にはキャンプ場がいくつかありますので、キャンプついでに寄るのもグッド。

 渓流釣り場では、ニジマスやヤマメ、イワナのエサ釣りができますが、ルアーやフライフィッシングは禁止されているのでご注意を。料金は、1人ではなく、1区画当たりで精算されるので、大人数で利用すればするほどリーズナブル。また急に思い立って手ぶらで来ても大丈夫。仕掛け付きの貸し竿が無料なのもうれしいサービスです。子ども向けには、魚をつかみ取りするための池もあります。

 施設内には釣った魚を焼いて食べられる囲炉裏が3か所あり、1尾100円で塩焼きにしてくれますので、野趣豊かな味を満喫できます。ただし食堂はないので、お弁当持参を忘れずに。

 悪天候の場合は、川が急激に増水して危険なので臨時休業する場合もあります。出かける前に問い合わせをしてみてください。

【施設情報】
施設名:浦山渓流フィッシングセンター
公式サイト:http://www.city.chichibu.lg.jp/1486.html

初めて釣りをする人も安心のイケス釣堀「J’s Fishing 城ケ島海上イケス釣堀」

 三浦半島の最南端にある城ヶ島に2015年夏に新規オープンしたのが、「J’s Fishing 城ケ島海上イケス釣堀」(神奈川県)。防波堤から歩いていけるところに、30m四方の大きさの外網に囲まれたイケス釣堀があります。底網がないので根がかりがしにくく、網への絡まりもないので安心。

 釣り放題・体験コースともに釣り道具は無料でレンタルしているので、初心者におススメのコースです。なお、体験コースは事前予約ができず、空席がある場合のみ利用が可能。

 釣り座は60席、見学者は140名まで入場できます。キレイなトイレやお湯の出る流し台もありますので、小さなお子さんがいるご両親も安心です。

 釣れる魚は、カンパチ、ブリ、イサキ、シマアジ、ヒラメ、マダイなど。魚が釣れた場合は、スタッフが無料で活〆をしてくれます。魚が釣れなかった場合も、竿1本に対してお土産の魚1尾プレゼント。なお、ルアーや疑似餌、撒き餌は禁止されています。

 食堂は施設内にはありませんが、近隣にはたくさんあり、マグロ丼やイカ焼きなど、新鮮でおいしい魚料理を満喫できます。

【施設情報】
施設名:J’s Fishing 城ケ島海上イケス釣堀
公式サイト:http://js-fishing.com/

<Text:斉藤裕子/Photo:Getty Images>