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子どもの筋トレは成長に悪い? 身長が伸びなくなる? 専門家が解説 (1/2)

 「小学生、中学生は筋トレしない方がいい」「子どものうちに筋トレすると背が伸びなくなる」などの噂話をよく耳にしますが、本当でしょうか。

 カラダを痛めてしまったり、身長などの成長を止めてしまうかもと懸念される方は多いかもしれません。また、筋トレはさせたいものの、正しい方法が分からないという方もいるでしょう。親としてみれば心配なことばかりです。今回は、子どもが筋トレを行う際の注意点や、年齢別で見た筋トレの選び方をご紹介します。

子どもは筋トレしていい? しないほうがいい?

 子どもの筋トレは成長によくないと捉えられていることが多いでしょう。しかし実際のところ、決して悪いことではありません。正しい方法で行えば子どもの成長を助け、スポーツのパフォーマンスを向上させ、ケガを予防することができるのです。

成長に合ったメニューであればメリットが大きい

 では、悪いとされているのはなぜでしょうか。理由の多くは「成長を止めてしまう」「筋トレによって関節を痛める」など、子どもの成長に悪影響を与えるとされる情報が広がっているためです。

 たしかに大人のようにハードな筋トレを行っても、効果が薄かったり、カラダを痛めやすいという問題はあるかもしれません。しかし筋トレによって成長が止まることはなく、むしろ運動によって成長ホルモンの分泌が促されるというメリットの方が大きいのです。

 関節のケガについては、子どもの成長に合ったメニューを、正しい動作で行わせることが大切です。世界で活躍するトップアスリートが行っているメニューだからといって、そのままメニューを真似するなど、無理なトレーニングを行うとケガに繋がってしまうでしょう。

子どものうちは自重トレーニングがおすすめ

 実は、赤ちゃんが大泣きしたり、ハイハイする動作も、筋力を鍛える動きの一種です。筋トレというと、ダンベルやバーベルなど重りを持って行うウエイトトレーニングが一般的ですが、子どもが行う場合は、自重トレーニングがオススメです。自重トレーニングというのは、自分の体重を負荷にして行うトレーニング方法のこと。年代別に適したトレーニング内容を見ていきましょう。

幼児期

 幼児期は、とにかくたくさんカラダを動かして遊ぶことが大切。遊びが筋トレになっているのです。すべり台やジャングルジムを登り降りすることで、手や足でカラダを支えたり、バランスを取るなど、さまざまな姿勢で手足を思い通りに動かすことを学びます。そこから自分のカラダを自由に動かす能力「巧緻性(こうちせい)」が身についていきます。

 ケンケンパや鬼ごっこ、縄跳びなどもオススメです。いろいろな遊びを行わせてみましょう。

運動遊びは、発展してくるとルールが必要になってきます。そのため、遊びの中で社会性を学ぶことができるのです。ルールを守ったり、順番待ちの我慢ができるようになったり。こういったことを、運動遊びの中で学べます。結果、癇癪を起さずに我慢できたり、話を聞けるようになったりしていくのです。

「運動遊び」が子どもの発達や健康のカギを握る4つの理由 より

小学生

 小学生、とくに低学年の頃は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、運動に関わる神経系を発達させる重要な時期です。筋力トレーニングの効果はまだ低いものの、今後のスポーツ活動においての動作習得のひとつとして、筋トレをとり入れることは有効と言えるでしょう。

 低学年は骨や関節の影響も考えて、座位や寝た姿勢で行える簡単な筋力トレーニングを行いましょう。そして高学年には、腹筋運動など動きのあるトレーニングをとり入れてください。

プレゴールデンエイジ(5歳~8歳ごろ)
コーディネーション能力が発達する時期です。この時期に多くの運動を体験し、動作に対する神経回路を作っておくことで、その後の運動能力を大きく伸ばすことができます。ただし、長時間集中力が続かない年代でもあります。遊びながらカラダを動かすようなプログラムを短時間でいろいろ行うことが効果的です。

ゴールデンエイジ(9歳~12歳ごろ)
神経系の発達は12歳でほぼ100%となり、さまざまな動作を習得するのがもっとも早い時期です。身体の成長曲線から見て、筋力・持久力の向上はまだ先。この時期はコーディネーショントレーニングを積極的に行い、多くの動きを習得することで、その後の運動神経を飛躍的に伸ばすことができます。

子どもの運動神経を左右する「コーディネーション能力」とは?ゴールデンエイジ期におすすめのトレーニングも解説 より

中学生

 中学生は、身長や体重が急成長する時期です。急にカラダが大きくなり、運動の強度も上がります。筋力トレーニングを行うことで自身のカラダを支える力が身につき、ケガを予防することができます。

 大きくカラダが変化する時期なので、トレーニング内容は細かくチェックし、無理のないようにメニューを組み立て直す必要があります。また、成長の個人差が大きいため、チームで筋トレを取り入れる場合には、各選手の負荷設定にも注意してください。

 この時期は、まだ高重量のウエイトトレーニングは必要ありません。自重トレーニングや、軽めのダンベルを使った筋トレを中心にメニューを作りましょう。

高校生

 身長や体重の急成長が落ちついてきて、­筋肉の発達が著しい時期になります。この頃から、マシンやダンベル、バーベルなどの用具を使ったトレーニングをとり入れてみましょう。筋力や運動のパフォーマンス向上につながっていきます。正しい動作を身につけながら、負荷を高めていきましょう。

次ページ:子どもにオススメの筋トレメニュー

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