2018年5月10日

GWと同時にスタートした待望の復帰戦│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート~for 2020~」#2 (1/2)

 みなさん、こんにちは! 7人制ラグビーの寺田明日香と申します!

 今回は、4月29~30日に東京・秩父宮ラグビー場で行われた「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2018 第1戦 東京大会」の様子をお伝えしたいと思います。今回も、お付き合いのほど、よろしくお願いします!

1大会ごとの順位で勝負が決まる

 まず、この太陽生命ウィメンズセブンズシリーズの概要を説明すると、“女子のセブンズ(7人制)ラグビーの日本一を争う大会”という位置づけになります。他の種目で言う、日本選手権に近いでしょうか。

 しかしながら、「シリーズ」ということで、4大会(東京・秋田・静岡・三重)で構成されており、1大会は2日間行われます。2日間で1チームあたり5~6試合行うため、運動量はかなり多い大会です。1大会ごとの順位によってそれぞれポイントが与えられ、そのポイントの合計点によって、その年の総合優勝(日本一)が決められます。

 また、総合順位でベスト8に入ると、自動的に次年度の大会の出場権が与えられますが、入れなかった場合は、全大会が終了した後に行われる昇格大会において上位に入らなければいけません。1大会ごとの順位が、非常に大切になってくるのです。

ケガの窮地を救ってくれたのは家族と高校生!?

▲Photo by 寺田明日香

 シリーズ第1戦目である今回の東京大会は、私にとってはなんと約1年ぶりとなる公式戦で、ケガ後の復帰戦でもありました。というのも、私は昨年のこの大会で右足の腓骨を脱臼骨折し、そのまま救急車で搬送され病院へ直行。整復手術により、プレート1本とボルト5本が右足のくるぶし付近に入りました(まだ入っています)。

 思いもよらぬ突然の入院(約3週間)に、私たちはさまざまな意味で、厳しい立場になりました。入院当時、夫は普通の会社員であり、娘(当時2歳)は保育園に入れていない状態。私が突然不在になる中、誰が娘の保育をするのか。家事はどうするのか。

 私の家族は札幌にいるため、母に頼るのは現実的ではなく、結果として夫の母にお願いすることになりました。

 また、ラグビー歴が1年にも満たない中での長期離脱は、競技転向をしてラグビーをしている私にとっては難しい問題であり、その穴を埋めることは、実際容易ではありません。リハビリや体づくりはできても、ラグビーをする時間が圧倒的に削られてしまったのです。

 その空白の時間を早く埋めるべく、できるだけラグビーをする時間を増やそうと考え、高校の男子ラグビー部の練習に参加していました。

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