2018年4月19日

ラグビーは子どもの教育に良いの? 悪いの?│新連載:寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート〜for 2020〜」#1 (1/2)

 みなさん、こんにちは! 7人制ラグビーの寺田明日香と申します!

 今回から正式に連載スタートとなります。記念すべき第1回目は、「ママ目線とアスリート目線の両方から、”ラグビー”について感じていること」を書いていきたいと思います。お付き合いのほど、よろしくお願いします!

▼前回はこちら

自己紹介&7人制ラグビーとは│新連載:寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート〜for 2020〜」#0 | 子育て, おすすめ記事×スポーツ『MELOS』

陸上短距離選手から始まった

 さて、そもそも私は、前回の記事に書いた通り(#0「自己紹介&7人制ラグビーとは」)、もともとは陸上競技の短距離選手(100mハードル)でした。陸上競技は、リレー競技はあるものの、ほぼ“個人競技”です。

 昨年は男子のリレーチームが世界陸上でメダルを獲得し話題になりましたが、リレーの日本代表選手はそれぞれ別のチームの所属で、重要な試合の前に事前合宿を行い、そこでバトンパスなどの合わせ練習をします。

 なので、リレーメンバーの4人~6人がずっと生活を共にし、毎日バトンパスの練習をしている、という訳ではありません。それぞれの選手は、それぞれのチームで、チームメイトと一緒に走ることもあれば、1人で走ったり、技術練習をしたりと、自分に合った練習方法で練習をしているのです。

 もちろん、チームメイトやコーチと自分たちの走りについてさまざま議論しながら練習していくのですが、最後の最後、試合のときには、“頼れるのは自分一人”なのです。

個人から団体競技への転向

 一方、ラグビーは“団体(チーム)競技”なので、チームの練習は、皆で同じ練習をすることがほとんどです。練習中、試合中も選手同士でどうするか、どうしたら良いかをずっと話しながら動いています。コミュニケーションが途切れてしまうと、チームは途端に崩れ始めます。

 誰かが倒されたときには誰かがすぐに助けに行き、できないことはチーム全員でカバーし合い、誰かがトライを取ったときやキックを成功させたときはみんなで喜び、はたまた点を取られたときは、すぐに切り替えようと励まし合います。

 レース前にシーン……と静まりかえり、1人ひとりのレーンや順番が決められていて、十数秒、何十秒で勝負がついてしまう陸上競技とは、まったく異なった性質を持っていますよね! ただ、それがラグビーの魅力でもあります。

 ラグビーは競技を通じて、高いコミュニケーション能力と状況判断能力が身につく競技だと感じています。また、激しいコンタクト(タックル)を伴うため、“人の痛み”が分かる人になれるような気がしています。人と人が本気でぶつかり合うって、やっぱり、かなり痛いんですよね……。

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