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2018年3月1日

活発なわが子は体操選手になれる?体操教室の場合【子どものスポーツ習い事の費用 #5】

 将来、わが子をプロスポーツ選手やオリンピック選手などのアスリートにしたいという夢をお持ちのお父さん、お母さん。そこまでは考えていないけど、何かスポーツをさせたいと思ったとき、スポーツ教室やチームに所属させる費用はいくらぐらいかかるのか? 子どものスポーツ習い事を始める際の初期費用と月謝について調べてみました。

 第5回は、体操です。2016年に日本初のプロ体操選手となった内村航平選手をはじめ、自身の「シライ」の名が付く技が床と跳馬に3つずつある白井健三選手などの活躍で、一時は低迷していた「体操ニッポン」を見事に復活させた体操男子日本代表。リオ五輪ではアテネ五輪以来の男子団体金メダル獲得のほか、世界選手権でも常に金メダルを争っています。女子もまた、昨年10月の世界選手権で日本女子代表としては63年ぶりとなる種目別の床で村上茉愛選手が金メダルに輝きました。

 2020年の東京オリンピックに向けて、男女ともに「体操ニッポン」の強さが期待される中、子どもの習い事としての体操にも熱い視線が注がれています。

名高い名門体操教室やクラブの費用はどれぐらいかかる?

 内村航平選手や白井健三選手はご両親も体操選手というサラブレッドで、内村選手のご実家は長崎県諫早市で体操教室を開かれていることは有名ですね。MELOSでもお母様の内村周子さんの体操教室リポート子育て論インタビューをさせていただきました。

 さて、そんな恵まれた環境とまではいかなくても、わが子の才能や可能性を花開かせてくれる教室やクラブに通うという選択はできます。そこで、体操教室の名門である3つの教室・クラブの費用やプログラムを調べてみました。

■塚原体操センター 朝日生命体操教室(東京都世田谷区)

 アテネ五輪団体総合金メダルの塚原直也さんをはじめ、内村航平選手など24人のオリンピック代表を輩出。校長はミュンヘンとモントリオール五輪金メダリストの塚原光男さん。

<募集年齢>3歳(2歳10か月)〜中学生・高校生
<コース>幼児年少コース(3〜4歳)、幼児年長コース(5〜6歳)、小学生男子コース、小学生女子コース、専門男子コース(7〜18歳)、専門女子コース(7〜18歳)
<練習日時>月〜金曜は14:30より、土曜は9:30より、日曜は9:45より練習開始となるが、曜日、時間ともに各コースによって異なる
<受講料/月>幼児年少・幼児年長・小学生男子・小学生女子の各コース 週1回8120円〜 ほかに週2、3、4回もあり、専門男子・専門女子の各コース週1回9250円〜 ほかに週2、3、4、5回もあり

■コナミスポーツクラブ 運動塾 体育スクール(都内8施設ほか全国各地にあり)

 コナミスポーツ体操競技部では、リオ五輪でも活躍した山室光史選手、加藤凌平選手などトップアスリートが所属し、選手の育成に力を注ぐ。

 ※コナミ本店(品川区)情報掲載。各施設で実施コース、練習日時等異なる

<募集年齢>歩行児(およそ8か月以上)〜高校生
<コース>ベビークラブ(歩行児〜2歳6か月の子どもと保護者1名)、スポーツリトル(2歳6か月〜3歳)、キンダー(3歳〜年長)、児童(年長〜小学生)、新体操幼児(3〜6歳)、新体操初級(6歳〜)、新体操中級(6歳から ※認定制)、新体操上級(小学生〜 ※認定制)
<練習日時>月・火・水・木・土曜に各コースとも50分授業。曜日、時間とも各コース、年齢により異なる
<月会費>ベビークラブ10418円、スポーツリトル・キンダー・児童・新体操幼児・初級・中級・上級の各コース 週1回8362円、週2回10933円

■セントラルスポーツ・キッズ 体操スクール(都内19施設ほか200拠点)

 鉄棒・跳び箱・マットやボール運動などさまざまな種目で総合的な運動能力を養う。セントラルスポーツ所属選手に、アテネ五輪金メダリスト冨田洋之さん、鹿島丈博さんらがいる。

 ※セントラルスポーツジムスタ飯田橋サクラテラス(千代田区)情報掲載。各施設で実施コース、練習日時等異なる

<募集年齢>3歳〜小学生
<コース>幼児クラス(3歳〜年長)、児童クラス(小学生)
<練習日時>幼児クラス 月・火・水・金曜15:30〜16:30、児童クラス 月・火・水・金・土曜 16:30〜17:30/17:30〜18:30、木曜 17:30〜18:30
<月会費>幼児・児童の各クラス 週1回9180円

 各教室・クラブともに上記料金のほか、入会時に別途必要な費用があります。塚原体操センターでは入会金として10800円、男子指定着(Tシャツ・短パン)4670円、女子レオタード5830円が必要。コナミスポーツクラブでは会員証発行手数料1080円とユニホームなどのクラブ指定商品の購入、セントラルスポーツは入会金として月会費2か月分、会員カード発行手数料1000円、指定着Tシャツ2160円、短パン3240円です。さらに入会時に月会費を現金で2か月分ほど先払いする場合も多く、入会時の初期費用としては約40000円ほどを見ておくといいでしょう。

体操はあらゆるスポーツの基本!

 

 体操は集中力、筋力、巧緻性、柔軟性など、身体面の基本的な能力を養うほか、集団での規律や礼儀など、社会性を身につけることもできます。心も身体も柔らかい幼児期からはじめるのもいいでしょう。今回ご紹介した名門いわれるどの教室・クラブも、小さなうちは楽しく身体を動かして運動が好きになるようなプログラムからスタートします。

 また、月にかかる費用も週に1回程度なら1万円を超えることはありません。子どもと一緒に見学や体験をしてみて、本人がやってみたいというなら秘めた可能性を発見するチャンスかもしれません。しかも体操や体育は子どもがこの先、高校を卒業するまでは授業として関わりを持つものですから。

《参考サイト》
・塚原体操センター 朝日生命体操教室 朝日生命体操クラブ
http://www.tsukahara-taisou.com/index.html
・コナミスポーツクラブ 運動塾

https://www.konami.com/sportsclub/undojuku/
・セントラルスポーツ・キッズ 体操スクール

http://www.central.co.jp/kids/gym/
・日本体操協会

http://www.jpn-gym.or.jp/

<Text:京澤洋子(アート・サプライ)/Photo:Getty Images>