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子どもにスポーツをさせたい!いつから、何歳から始めればいい?実例つきで考えてみる

 親御さんからは、「何かスポーツさせたいと思っているけど、うちの子はまだ小さい(小学3年ぐらい)から、大きくなったら入団させようかな」というお話をよく聞きます。小さいと試合に出場することができないので、試合に出場できるような時期になってから入団させようとする親御さんが多いようです。しかし、この考え方でいいのでしょうか。

 子どもはいつからスポーツを始めたらいいのでしょうか。目指すレベルによっても違う部分はありますが、私が実際に指導した3つの家庭の例を挙げながら、スポーツを始める時期についてお伝えします。

【Aさん家族の場合】子ども全員、それぞれ異なる時期にチームへ入団

 昔、私が小学生のバスケットボールチームで団体スポーツを指導していたときの話。3人のお子さんを抱えた家庭があり、3人とも異なる年齢で入団してくれました。第一子は小学校5~6年生になってから入り、チームは県大会に出場。しかしチーム自体が、小学3年生まで使わなければ試合ができないギリギリの人数だったため、結局は人数合わせの選手として出場していたのです。体は大きく魅力的な身長でした。

 対して第二子は、小学校1~2年で入団。体は小さくかなり細かったのですが、県大会優勝チームの主力選手としてよく活躍してくれた子です。

 そして第三子。上の第二子の子に連れられて、幼児のときから遊びに来ていました。小学校のチームでは人数が少なくて勝てなかったものの、小学4年時には県大会で5人抜きできるほど飛び抜けた存在でした。中学では部活動に力を入れている学校へ行き、全国3位のスターティングメンバーとして大活躍。ちなみに、体は本当に小さかったです。

【Bさん家族の場合】末っ子は小学校2~3年生でチームに入団

 また、こんな例もあります。別のご家庭ですが、第三子で上の子に連れられ、幼児期には別の競技(隅っこで遊んでいたり、関係なく遊びまわっていたりした程度)で遊んでおり、小学校2~3年で入団しました。入団前に遊び回っていた時、体育館も遊び場所の一つだったらしく遊ばせてあげていたのです。

 この子は体が大きかったこともあり、入団当初からグングン成長。小学4~5年の頃には6年生と対等以上に渡り合うほどです。県大会優勝チームのエース、中学・高校・大学と部活動で進学し、いずれもキャプテンを務めて大学では全国準優勝しました。

【Cさん家族の場合】こちらも末っ子が小学校1~2年生でチームに入団

 さらに別のご家庭の第三子は、上の子に連れられて小学校1~2年生頃から入団。足はお世辞にも速いとは言えなかったものの、ドリブルや身のこなしがとても巧みで、県大会でも5人抜きしてしまうほどの技術を身につけていました。

少しでも早い時期から、子どもが身体を動かす機会を作ろう

 これらの経験から、私の中では「三歳児神話」ならぬ「第三子神話」があります。一概に全ての子どもがこうなると言えませんが、少しでも早くから始めることが、その後の運動能力に影響することは間違いないでしょう。

 ちなみに、いずれの第三子も幼児のときから英才教育をしていたわけではありません。練習の合間や隅を使って勝手に遊んでいたり、上の子たちに相手してもらっていたり。そもそも体育館のあちこちに行って、競技に関係なく遊んでいました。

 親御さんたちは子どもが大きくなって、だいたい小学校4~5年生以降になってから考え始める人が多かったようです。もちろん「試合に出られないから観に行ってもつまらない」「親の負担が大きい」など、大人の事情もあったことでしょう。しかし外で体を動かして遊ばない現代の子ども事情を考えると、少しでも早くから、できれば幼児から子どもに遊びでも体を動かす機会を与えることは、その後の人生を大きく左右するほど重要なのだと思い知りました。

「運動ができない親の遺伝だから仕方がない」
「自分が運動できるから、子どももそのうちできるだろう」

 このように思っている親はいないでしょうか。幼児のうちから何でも構いませんので、大切なお子さんに体を動かす機会をあげることが大切です。そして親子でも、体を動かして遊ぶ機会をたくさん作ってあげましょう。幼児のうちに、お子さんの人生がより魅力的な人生となるような下地を用意してあげてください。

[著者プロフィール]
赤堀達也(あかほり・たつや)
1975年生まれ。静岡県出身。小・中・大学生のバスケットボール指導に携わり、小学生と大学生で全国大会に出場し、中学生でも公立校で県上位の成績をあげ、年代を超えて指導実績を残す。最高戦績は全国準優勝。また新体力テストが市の最低水準の小学校で県大会優勝したり、高校時代に無名選手ばかりの大学で創部4年目に東海1部昇格したりするなど、飛躍的な育成に定評がある。現在は小田原短期大学の教員としてこの指導理論を幼児体育に応用し、子どもの体力低下問題の解決に向けて研究活動している。さらに学校における働き方改革の部活動問題にも取り組み、その解決に向け、部活動の外部コーチをする傍ら、クラブを立ち上げ活動している。

<Text:赤堀達也/Photo:Getty Images>

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