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フィットネス
2018年11月1日

2度の肉体改造で男性ボーカリスト並みの声に│“筋トレマニア”水樹奈々のトレーニング愛(前編) (1/3)

 NHK紅白歌合戦の出場、東京ドームや甲子園球場でのコンサートなど、声優として史上初の偉業を成し遂げてきた水樹奈々さん。153センチという小柄な体格にも関わらず、スタジアムクラスのホールを縦横無尽に駆け巡る圧巻のパフォーマンスでファンを魅了しています。

 2014年に肉体改造を行い、「声の響きがハッキリと変わりました」と語る水樹さんは、オリジナルのトレーニング用ゴムバンドを開発して公式グッズとして販売してしまうほどのトレーニングマニアです。

 そこでMELOS取材班は、「“筋トレマニア”水樹奈々のトレーニング愛」と題し、水樹さんへロングインタビューを敢行(全3回)。前編は、ステージパフォーマンスの裏に隠された、こだわりのエクササイズにについて聞きました。

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歌って踊るため。パフォーマンス中の姿が気になりトレーニング開始

――過去のインタビューでは、2014年頃にトレーニングの内容と目的を変えて、歌い方にも大きな変化があったと語っていますね。水樹さんがトレーニングを始めるようになったきっかけと、そこまでの経緯を教えてください。

家で腹筋と背筋をやったり、腕立てをやったり自己流のトレーニングを始めるようになったのが2002年。初めてのツアーのときですね。当時は、自宅でできる簡単なエクササイズでした。

トレーニングを始めたきっかけは、ヘッドセットをつけてバックダンサーとともに踊るナンバーが出てきたから。そのための体力をつけることと、やっぱりダンサーさんと一緒に並ぶと、私だけシルエットの違いが気になってしまって(笑)。これは、気合いを入れてやる必要があるなと。

――最初は自宅でのトレーニングから始めたんですね。

はい。そこからトレーニングを見直したのは、2008年のとき。日常生活で駅の階段を駆け上がると、以前よりも息が上がるようになっていて、これはマズいと。ジムに行くようになったのはそこからです。やっぱり見よう見まねのトレーニングでは限界があるので、トレーナーさんに指導してもらいながら。

最初は東京でコンサートがあるときに、公演後のクールダウンのためにトレーナーさんに来てもらっていました。私の曲はアグレッシブなものが多くて、パフォーマンスも自然とハードになって。10センチのヒールを履いて走ったり、飛んだり、踊ったり……、公演時間も3時間、長いときには4時間で、ずっと動きっぱなしなんです。

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