インタビュー
2018年6月27日

大手術のあとに見つけた新しい道。俳優・斉藤慶太はなぜスポーツインストラクターに?(前編) (1/2)

 「今、やりたいことをやらせてもらってすごく恵まれています」と語るのは俳優の斉藤慶太さん。そんな斉藤慶太さんが現在俳優業の傍ら、ペルビックストレッチという骨盤を自分の体の動きで調整するセルフトレーニングのインストラクターをしているのはご存知でしょうか。

 俳優業の傍ら、スポーツインストラクター? 斉藤慶太さんとほぼ同世代で「キッズ・ウォー」や「ウォーターボーイズ2」など、斉藤さんが出演する数々のドラマをリアルタイムで見てきたアラサーライターが前編ではインストラクターになった経緯を聞いてきました

帰宅部はNG。バトミントン部部長になった学生時代

 父親が野球、母親が新体操をやっていたので、「帰宅部はNG」と言われるほど、家族全員スポーツが大好き。野球をはじめ、サッカー、水泳、なんでもやってきました。本当は中学の時も野球部に進みたかったのですが、坊主にしなくてはいけなかったので、すでに芸能活動をはじめていたから「坊主はきびしいな~」と思って、祥太(同じく俳優であり双子の兄)とバトミントン部に入部しました。

 祥太は中学から芸能活動が忙しかったから、あんまり来れなかったけど、僕は部長になるほど熱中しました。芸能の仕事も「部活優先で」と言って断っていたオーディションもあったほど(笑)。

 その後、「ウォーターボーイズ2」で水泳、「タッチ」で野球、「風が強く吹いている」でマラソン、「Heart Beat ~ハートビート~」でバスケットボール……。役を通じてスポーツはいつもそばにいますね。

 今は趣味で草野球とサーフィン続けています。サーフィンは番組作りたいんですよ。企画、お待ちしてます(笑)。

インストラクターのきっかけは大きな骨折

 実は「ウォーターボーイズ2」の撮影中、右手手首を骨折してしまって。

 ボルトを埋め込むほどの大きな手術をしたんです。本当は1ヶ月間ギプスで固定しなくちゃいけなかったんだけど、「タッチ」の練習を開始しないといけないから、1週間で外してしまいました。

 そうしたらその後5年くらい右手は痛いし、左半身で右手をかばってるから、体のバランスが悪くなる。利き手が痛いと好きなスポーツも満足にできないから、フィジカルもメンタルもやられちゃって。

 病院に相談したら、ボルトが他の骨を干渉してるから痛いんだよ、って言われて、再手術を決心したのが4~5年前。一生外さないつもりでボルトを固定してたから、けっこうな大手術で。骨の代わりに手首の腱の移植もしたんですよね。

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