2019年5月20日

運動中の貧血予防にも役立つ。「献血」で自分の血液データを見てみよう (1/2)

 アスリートが陥りやすい貧血。体内のヘモグロビン濃度が減少し、酸素不足になることで引き起こりますが、しっかりと原因と対策を考えることが大切です。そこで、自らの血液データを確認する手段としてオススメしたいのが「献血」です。自身の現状を把握し、貧血気味なら病院で診察してもらいましょう。

アスリート、とくに女性は「貧血」に注意

 貧血は血液中のヘモグロビンが減少していることが原因。酸素の供給が十分なものでなくなり、目眩や動悸、息切れなどの症状が表れます。貧血を引き起こす疾患の多くは鉄不足で生じる「鉄欠乏性貧血」とされ、アスリートはこのパターンが多いとされています。

 では、なぜアスリートが鉄不足に陥りやすいのでしょうか。

 激しいトレーニングは鉄の排出をともなうため、食事で補わなければ鉄はどんどん不足していきます。同様に女性は月経によって鉄を喪失するため、貧血になりやすくなるのです。また、過度なダイエットも鉄不足を引き起こす要因のひとつとなるでしょう。

 そしてこれらの対策には、食事の改善が必要です。ただ鉄分を多く含む食材を選ぶだけでなく、鉄分の吸収を助けてくれるビタミンCの摂取も忘れてはいけません。バランスよく栄養を摂って、無理な減量は避けるようにしましょう。

献血で自分の血液データをチェック

 現段階で貧血の症状が出ていなくても、偏った生活習慣や食事スタイルを継続していれば、誰しもが貧血になる可能性を秘めています。そのためには、まず自分の血液の状態を知ることが大切です。では、どのようにして自分の血液を知るのか。その手段として選択したいのが、日本赤十字社が行っている献血です。

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