2018年6月22日

理系男子、夜道を走る。初心者のためのラントレ│あなたのトライアスロン“初挑戦”を応援します! #1 (1/2)

 1人でスイム・バイク・ランを連続して行う鉄人レース、トライアスロン。興味はあるけれど、そもそもなにから始めればいいの? と思っている方も多いのではないでしょうか。

 今回MELOSではトライアスロン完走を目指す未経験者を募集。スクールの運営や大会の企画・開催などでトライアスロン界を大きく支える「アスロニア」の全面バックアップのもと、「第9回館山わかしおトライアスロン大会(タテトラ)」(6月24日開催)に参加するためのトレーニングを開始しました。トライアスロン初心者が短期間で体を作り、大会に出場するまでを密着取材します。

“挑戦者”は、爽やか笑顔のイケメン!

 応募者の中から選ばれたのは、25歳IT系企業に勤める岩渕孝彦さん。学生時代は水泳や野球、テニスなどのスポーツに親しんでいましたが、現在は空いている時間にランニングをする程度とのこと。

 以前からトライアスロンには興味を持っていたものの、何から始めたらいいのか見当がつかず、何の準備もしないままとりあえず大会にエントリーしてしまおうという無茶な計画を進めようとしていた矢先、友だちから今回の企画を聞き一緒に応募したんだとか。

▲爽やかさ満点の笑顔が眩しいです

 「誘われた僕のほうが選ばれてしまいました」って、なんですかその新人アイドルのようなエピソード(笑)。「選ばれなかった友人の分も全力をつくして、初心者でもトライアスロンに挑戦できることを証明します」とこれまたアイドル顔負けの笑顔で宣言してくれました。気合たっぷりで挑みます!

 トライアスロンという競技は、スイム・バイク・ランの3種目をまんべんなくこなせなくてはいけません。「アスロニア」が組んでくれた初心者のためのトレーニングプログラムがこちら。

・ パーソナルコーチとみっちり! ランニングトレーニング
・ 大海を知ろう! オープンウォータースイム
・ 完璧なフォームを目指せ! スイムトレーニング
・ 乗りこなしてからが勝負! バイクトレーニング

 それぞれの種目ごとにトレーニングを行い、短い準備期間でも安心して大会に臨めるよう自信をつけていきます。はたして、大会で完走するための厳しいトレーニングに耐えることができるのでしょうか!? がんばれ、岩渕さん!

初日のトレーニングはラン! まずは基本の体づくり

 記念すべきトレーニング初日はランニング。指導してくださるのは、アスロニアでヘッドコーチを務める山本淳一さん。1995年世界トライアスロン選手権日本代表として選出されて以来、1999年〜2001年までスプリント日本選手権3連覇、2001年日本ランキング1位、2005年アジアチャンピオンなど数々の実績を残しています。

▲笑顔が素敵な山本コーチとバリバリのビジネスマン姿からトレーニングウェアに着替えた岩渕さん

 この日は平日だったため、仕事を終えてからの夜間レッスンです。長距離を走るときのコツ、コントロールすべきフォームのポイント、競技のラストスパートとなるランで残った体力をどう活かすのかなどを徹底的にレクチャーします。まずはストレッチからスタート。1つひとつの部位を丁寧に伸ばしていきます。

▲ランニングでは股関節や膝の関節の可動域を広げることが大切

ストレッチの次は筋トレ。直立姿勢から爪先立ちを交互に繰り返します。ランニングでは、走るときに使う筋肉を疲れさせないように足の指でしっかりと地面に立つことが大切だそう。すべての足の指に均等に力が入っていれば難なくこなせるという山本コーチ、確かにびくともしません。

▲バランスを取るのが難しい爪先立ち。山本コーチは真っ直ぐ! 岩渕さん、前のめり気味

 次に両足を揃えた状態から、片足を膝が90度になるまで上げてキープ。さらに軸足で爪先立ち。ふくらはぎと太ももの筋肉を鍛えます。バランス感覚だけでなく、膝を上げるタイミングと爪先立ちのタイミングを合わせるのが難しい。何度か繰り返すことでバランスが取れてきました。

▲正しい姿勢で行わないと違う部位に負荷がかかってしまうので、しっかりポジションを確認

▲前足と後ろ足をジャンプしながら交互に入れ替える筋トレ。太ももとお尻に効果的

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