2017年5月9日

ドレスコードはランニングウェア。60人のガチランナーが集まった「日本ランニング変革会議」

 ゴールデンウィーク(GW)真っ只中の4月30日、東京・六本木にランニングウェアを着た大勢の方々が集結。高層ビルの特設会場で、「日本ランニング変革会議 キックオフイベント」が開催されました。

 このイベントは新しく開設されたオンラインサロン『マラソン大学』のオープニングイベントを兼ねたもの。サロンでの教授陣を筆頭にトレーニングやケア、栄養などのプロフェッショナルが登壇。「ケガせず自己ベストを達成する」ためのディスカッションやワークショップが行われました。教授として登壇したのは以下の3名です。

・ランニングクラブ『TopGear』代表、プロランニングコーチの白方健一さん
・柔道整復師の資格を持ち、ランナー指導に特化したレーナー活動を行う奥山智也さん
・足の治療院『RUNNART』代表、ナミブ砂漠完走やサブ3などの経歴を持つ木村誠さん

 イベント内で語られたノウハウの数々はオフレコ……ですが、概要だけでも参考になることがあるはず。どのようなイベントとなったのか、プログラムに沿って内容をご紹介しましょう。

まずは参加者同士の交流から

 会場には約60名ものランナーが集まりました。なかには顔見知り同士での参加もあったようですが、多くの方々は初対面同士。ただ見聞きするだけのイベントであれば構いませんが、本イベントは後半に参加者を交えたプログラムもあります。そのため、まずは近くに座った参加者での自己紹介からスタート!5名前後でチームとなり、「ニックネーム」「ランの目標」「イベント参加のきっかけ・目的」を伝え合います。

 最初は緊張している様子が見られましたが、少しずつ打ち解け合い、やがてお互いに笑顔が。見知らぬ間柄だからこそ、自己紹介の中で共通点が見つかったり、驚きがあったりするのかもしれません。

 さらに続けて、今度は「24時間以内に体験した“よかった”こと」を発表し合うことに。参加者の皆さんが思い思いの意見を述べている中、奥山さんは「僕は、やっぱりこのイベントに参加できたことですね」とコメントしていました。

 そして、最後にメンバーでチーム名を決定!「ウルトラ」などランに関係のあるものから「大根踊り」のようにユニークなものまで。チーム名が決まったところで、次のプログラムへと進みます。

教授陣が、その場でお悩み解決!

 続いてチーム内で「今悩んでいること」を話し合い、教授陣から解決に向けたアドバイス!皆さん日々ランニングする中では、さまざまな壁にぶつかっていることでしょう。私も1人のランナーとして、聞きたいことが頭の中を巡っていました。

 意見として特に多かったのが、やはり怪我や痛みのこと。「どうすれば痛みが出ないか」「ランニングフォームやセルフケアについて教えてほしい」と言った悩みが多く出ました。実際、怪我が原因で走ることをやめてしまうランナーも多いとされますが、イベント参加者も同じようです。

 また、フルマラソンで良く言われる“30kmの壁”についても、「どうすれば乗り越えられるか」という質問が。完走や記録向上など走る目的・目標はさまざまですが、いずれにしてもフルマラソンを走り切るうえで、たくさんの皆さんが直面する課題と言えるでしょう。

 そうした悩みに、教授陣のアドバイスが刺さります。ご自身のランニングやトレーニング指導等の経験をもとにした言葉に、参加者は頷きながら耳を傾けていました。さらに全員で立ち上がり、すぐに実践可能なトレーニング方法のレクチャーも。本イベントは『ランニングウェア』がドレスコードとして指定されていましたが、その光景に納得です。

 特に私自身も参考になったのが、“靴紐の結び方”。『足にフィットさせる』『紐が解けないようにする』などのポイントから、実際に参加者のシューズを使ってレクチャーが行われました。他教授陣からも「これは初めて知った」という声が出る内容。参加された皆さんは、イベント後からきっと実践されていることでしょう。

最後は少人数での対面アドバイス

 イベントの最後はチーム毎で輪になって座り、ローテーション式で教授陣からのアドバイスを受けます。参加者全員に対して話すのと比べ、より身近に、自分たちの悩み・疑問に沿った質疑応答ができる時間。トレーニングやケア、栄養など各分野のプロから学べるとあって、活発に会話が交わされていました。

 トレーニングやセルフケアについては、その場で見本を見せながらアドバイスする場面も。それぞれ数分という短時間でのローテーションながら、濃い時間を過ごせたことでしょう。真剣にメモを取る皆さんの姿が、会話の充実度を物語っています。

 このほか、イベント中には参加者同士で目標達成時のポイントやコツを共有し合う場面もありました。プロからのアドバイスも去ることながら、ここでの出会いは貴重なランナー同士の繋がりとなったのではないでしょうか。

 イベントの模様は動画によって、リアルタイムで全国各地に配信されていました。ランニングスクール等はどうしても都心部に集中しがちですが、インターネットを活用したこのような取り組みは、今後さらに広まっていくような気がします。

 今回はキックオフイベントとして広く参加者を募りましたが、今後の『日本ランニング変革会議』はオンラインサロン会員限定で開催されるとのこと。気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい。悩みを解決し、怪我なく自己ベストを更新したいという方は、入会を検討してみる価値ありかもしれません。

《関連サイト》
「マラソン大学」オンラインサロン
https://lounge.dmm.com/detail/392/

[筆者プロフィール]
三河 賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心に取材・執筆・編集。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>