2018年9月13日

スポーツ・ヘルスケア機能は進化した?新発表の「Apple Watch Series 4」とは (2/4)

心電図の取得が可能に

 Series 4は、FDA(米国食品医薬品局)によるデノボ(De Novo)分類済み、つまり米国では医療品として一定の評価を受けています。それを実現したのが、新たに追加された「ECGアプリケーション」。Series 4では、同アプリを使って、心電図を取ることができるようになりました(※ECGアプリケーションは、今年中に提供予定ですが米国のみだそう)。

 ユーザーはデジタルクラウンに触れ、30秒後に心臓のリズムの分類を受け取ることが可能になります。心臓が健康な状態か、はたまた重大な合併症につながる可能性のある心房細動 (AFib) の兆候がないかを手軽に知ることができるのは、Series 4の大きな魅力の1つです。

 また、6月に開催されたアップルの開発者向け会議「WWDC」で披露された新しい基本ソフト「watchOS 5」を搭載していることから、断続的にバックグラウンドで心臓の鼓動を分析することができるようになりました。心拍が特定の閾値を超えて上下したり、不規則な心臓の鼓動が検知されたりすると、ユーザーに通知がおくられます。

転倒の検出によりユーザーを窮地から救う

 予期せぬ転倒により、動けない.....そんな状態でもSeries 4なら助けてくれます。

 Series 4では「転倒検出」機能が搭載。手首の軌跡と衝撃加速度を分析することで、ユーザーが転倒するとアラートを通知し、ユーザーは通知を閉じるか、それを利用して救急車を呼ぶこともできるようになりました。

 なお、通知後60秒間動けない状態であるとApple Watchが検知したときは、自動的に救急車を呼び、同時に緊急時の連絡先に場所の情報がついたメッセージを送信します(ありがたい一方で、ある意味注意かも?)。

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