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いだてん、第1部を締めくくる「復興運動会」へ。主役のバトンが金栗四三から田畑政治に渡り、激動の昭和を描く (1/3)

 日本人初のオリンピアンとなった金栗四三と、1964年の東京オリンピック招致に尽力した田畑政治を描いた、宮藤官九郎さん脚本によるNHKの大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』。

 全47回のうち、金栗四三(演:中村勘九郎)が活躍する前半の物語が佳境に入ってきました。第23回「大地」(6月16日)で関東大震災が描かれた後、第24回「種まく人」(6月23日)では被災した人々をスポーツで元気づけようと開催された復興運動会が描かれます。そして、第25回「時代は変る」(6月30日)からは第2部に入り、主役が田畑政治(演:阿部サダヲ)に交代します。

 そんななか、中村勘九郎さんと阿部サダヲさんによる、主役たすきリレー会見が開催されました。前半戦を振り返るとともに、今後の展開や見どころについて主演の2人が語りました。

金栗さんの強いメンタルに引っ張られて撮影できた(中村勘九郎)

 まずは、金栗四三として第1部を駆け抜けてきた中村勘九郎さんが振り返りました。

「昨年4月にクランクインして約1年間、第1部を撮影してきたわけですが、本当にさまざまな出会いが金栗さんと僕を強くしてくれたと思います。濃い1年間でした。宮藤官九郎さんの書いたすごい本をどう形にしていくか。スタッフ、キャストと悩みながら、そして楽しみながらつくってきた。楽しみながら、というのが一番の思いですね。嘉納治五郎先生(演:役所広司)の言葉じゃないですけれど「楽しいの?楽しくないの?」っていう問いかけが、みんなの頭の中にあって、楽しい作品をつくっていこう、という気持ちになった。

スタッフに支えてもらいながら、すごい美術、セットの中で撮影してきた。そしてストックホルムのロケもありました。役者人生で、この先も経験できるか分からないほどのことを、この1年間でやらせていただき宝物になりました」

「金栗さんは、熊本から東京に出てきてマラソンと出会い、ストックホルム・オリンピックに参加した。日本人にとってスポーツが馴染みのない時代に彼が初めて体験して、挫折して、立ち直り、また挫折して。その繰り返しでしたが、彼はとても強い人でした。僕は、メンタルはあまり強くないんですが、金栗さんのメンタルに引っ張られて撮影できたと思っています。それを支えてくれた人たちがいた。嘉納先生だったり、スヤさんだったり、播磨屋さん、東京高師の先生と仲間たちの存在も大きかった。

そして金栗さんの仕事として、女子スポーツの普及もありました。いまでは当たり前に女性もスポーツをしていますが、当時は認められていなかった。そんな矢先に震災(関東大震災)があった。何を憎めば良いのか、どこに怒りをぶつければ良いのか。僕も3.11のときに九州で舞台をしていました。このまま芝居をしていて良いのか悩んだ。でも出演者と話し合って、僕たちには芝居しかない、みんなに元気になって欲しいから、という思いで舞台を続けた。それが金栗さんにとっては走ることだったんですね。スポーツの力だった。第24回は、ニッポンが立ち直る様子が描かれます。懐かしい人も出てきて、最後、撮影初期の頃とはまったく違う感情で終われました」

「美濃部孝蔵(演:森山未來)さんと、これまで一緒に話を進めてきましたが、一度も会話の機会がなかったんです。そこで演出の一木正恵監督と相談して、台本では『誰にかけている言葉か』の説明がなかったシーンを利用して、2人が会話する場面をつくってもらった。

これまでの撮影を振り返ってみて、楽しかった、という思いが一番強いですね。そして先日、第2部のはじまる第25回の映像を見せてもらいましたが、すごかったですねぇ。圧倒的な熱量とパワーと。すごい人ですね、田畑政治さんって。嘉納さんを含めて僕らにはできなかったことを、一瞬でやってのけてしまう。そんな田畑さんの熱量を拝見しました。

また、今回の大河には東京オリムピック噺というタイトルがついていますが、落語の『火焔太鼓(かえんだいこ)』がここでも関わりを持ってくる。ドラマの繋げ方がすごい。台本を読んでいてもすごさを感じたんですが、映像をみたら鳥肌が立った。落語を聞いているんだな、と改めて思います。

物語の第2部では、情けなかった陸上競技とはうって変わって、日本水泳連盟の水泳陣がものすごい数のメダルを獲ってくる。それが、個人的にもすごくうれしくて。第2部の撮影、頑張って下さい」

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