インタビュー
2018年7月27日

美しさとシビアな世界が魅力! SILENT SIRENゆかるんがナビゲートする新体操の世界(前編) (1/2)

 若い女性から絶大な支持を集めるガールズバンド「SILENT SIREN」(サイレントサイレン/愛称:サイサイ)。全員読者モデル出身ということもあり、美女揃い。でもそのかわいいルックスから想像できない骨太サウンドをかき鳴らしており、音楽ファンも唸らせています。

 MELOSが注目すべきなのは、キーボード担当のゆかるんこと黒坂優香子さん。小学生から9年間、ガチで新体操に没頭し、国体強化選手にも選ばれたことがあるほどの実力の持ち主なんです。フェアリー ジャパンが注目されている今、ゆかるんさんに新体操の魅力を伺ってきました。

新体操、5種目のそれぞれの個性とは?

 ――ゆかるんさんはガチで新体操をやられていたんですよね?

はい! 小学校1年生から中学校3年生の9年間、新体操をしていました。

――早速、ゆかるんさんに新体操の魅力を伺いたいんですが……。その前に女子新体操について教えてください。

まず女子新体操は個人競技と団体競技の2つがあり、試合では「リボン」「クラブ」「ボール」「フープ」「ロープ」の5種類の手具を使って競技をします。

花形は何と言っても「リボン」ですね! おもちゃでも子ども用のリボン売っているので、小さい女の子に憧れも抱かれやすい種目です。華やかで、見ていて楽しいですよね。選手も大きい動きの表現ができるので、やっていても楽しい種目です。

次に「クラブ」。こちらも動きが大きく派手な競技ですが、選手側の心理的に恐怖心と戦う種目なんです。実は手具がすごく重たくて、ケガに悩まされる人も多いんですよ。すごくリスキーな種目ではありますが、技ができたときの達成感は5種目の中で一番かもしれません。

▲新体操をしていた頃のゆかるんさん

一見簡単そうに見える「ボール」は、キャッチが難しく、繊細さを問われる競技なんです。新体操は簡単に見えそうな種目ほど難しいんですよ! ボールを落とさず、そして美しく踊るために日々練習が必要です!

「フープ」も転がってしまうので、手から滑り落ちてしまうことが多く、かなり気を使います。でもダイナミックだし、迫力を感じてもらいやすいと思います。

最後に「ロープ」。ロープはころがっていく心配はないですが(笑)、つかむのが難しいんですよ。それにロープを生きているように操る技術力が必要で、当時コーチに、「手具の端まで体の一部だと思いなさい」って言われてましたね。

――ちなみに選手として、ゆかるんさんはどの種目が得意だったんですか?

得意というか、好きだったのはボールとリボン! でも個人の演技も好きでしたが、団体の演技も大好きでした。

――それはなぜでしょうか?

個人は全て自分の責任なんですが、団体は一人のミスが全体のミスに繋がります。ノーミスで踊れるようになるまで練習をしますし、個人とはまた違う緊張感をもって演技します。そのおかげか団体では個人以上の力が発揮されることも多かったんです。全員でぴったり息を合わせるのが大変な分、成功した時の感動もとても大きかったです。

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