2018年11月9日

子どもも、親もうれしい“食育法”とは。ママアスリートが考える3つのポイント│寺田明日香の「ママ、ときどきアスリート~for 2020~」#15 (1/2)

 みなさん、こんにちは! 7人制ラグビーの寺田明日香と申します!

 子どもの食事って、毎日なにを食べさせたらいいんだろうと迷いますよね。私もそんなママの1人です。

 気合いを入れて作ったものほど食べてくれなかったり、あまり食べないかなと思って少なめに作ったものほど好んでおかわりしたりと、試行錯誤の毎日です。

 今回は、そんな日常のなかで気をつけていること、栄養士さんに聞いてみたことなどを書いてみたいと思います。最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!

食べられるものを好きなだけ

 食べるときと食べないときの差が激しい4歳の娘ですが、親としてはやはり3食しっかり食べてもらいたいと思っているので、最低でも3食は絶対にそろえるようにしています。朝ごはんの食べが悪い! 進まない! という悩みを聞きますが、はっきり言ってうちも同じです。

 学生のとき、こどもの健康福祉を学ぶ研究室で、子どもの朝ごはんの大切さについてみっちりと勉強したことがあります。

朝ごはんを食べないと集中力が低下し、昼間の活動を妨げたり、排便リズムが狂い便秘になりやすくなってしまうそうです。朝ごはんを食べてくれない子には、起きる時間を早めて頭と身体のウォームアップをしてからだと、お腹が空き、朝ごはんが進むようになる、という実験結果もでていました。

 しかし、起きる時間を早めても、朝ごはんの時間をずらしても、寝る時間を早めても、なかなか勉強した通りには進まず、焦ったり悩んだりしたことを思い出します。

  娘が3歳になったころ、「朝ごはんは食べられるものを好きなだけ」というシステムに変えてみました。ママとしては、全部残さず食べて欲しいですし、作ったものを残されるのはやっぱり悲しいし、無責任なのでは!? と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、子どもは自分とは違うひとりの人間であり、私(親)の言う通りに動いてくれないことは当たり前なことだと考えるようにしたのです。

 大人の私ですら、どうしてもこれが食べたい! という日もあります。幼児期のときに強制しようとすると、親の悩みは増えて疲れるし、子どもも食べる時間を楽しいものだと思えなくなってしまう気がします。

 家で食べられなくても、実は幼稚園や保育園ではしっかり食べている場合もあります。娘も保育園では残さず食べることが多いようです。先生からお話を聞いたときは驚くと同時に「私のごはんがマズイのか……?」とショックを受けました。

 「お友達と食べる」ことや、「あの子が食べているから私も……」というように、子どものなかで「食べてみたい、食べたい」という気持ちが生まれる瞬間を大切にしていると、自然と食べるようになってくるのかなと思います。

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