インタビュー
2018年10月11日

小さいころから得意だったモノマネが格闘家人生にも子育てにも役立っています。総合格闘家・宇野薫(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #17 (1/3)

 スポーツ界の第一線で活躍していたアスリートに、幼少期の習い事について訊く連載。自身の経験を振り返っていただき、当時の習い事がどのようにその後のプレーに活かされたか、今の自分にどう影響しているかを伺います。

 幼少期に体操と水泳を習っていたという宇野薫選手。ごくわずかな期間でしたが、それでも格闘技に役立っているそうです。そしてモノマネが得意だったことも、格闘技や子育てに役立っているとか……?

前編:中学はサッカー部から野球部に。4番だったけれど、将来の夢は「プロレスラー」でした。総合格闘家・宇野薫(前編)│子どもの頃こんな習い事してました #17

体操教室のおかげで回転系の運動が得意に

――幼稚園のころの体操の経験が格闘技に役立ったと思ったことはありますか。

体操を習っていたことで身についていた回転系の動きが、特にレスリングで役立ちましたね。今はできないんですが、小学生のときはバク転ができましたから。小さいうちにそういった体の使い方を身につけたことは大きいです。

それと、兄とキャッチボールをしていたときに、プロ野球のバッターやピッチャーのモノマネをよくしていたんです。それもよかったと思う。イメージしたことを体で表現できるようになるんです。しかも、モノマネがしたいがために、左右どちらもバッティング練習をしていたので、自然とスイッチヒッターになりました。ピッチングもどちらもできます。基本は右利きですが、格闘技の構えにしても両方できる。左右のバランスがいいのは今に生きています。

――振り返ってみてやっておけばよかったと思う習い事はありますか。

いろんなことやっておけばよかったけれど、格闘家になるという前提ならもっと小さいころからレスリングや柔道、それから空手をやっておけばよかったですね。僕は組技系の選手で、打撃には苦手意識があるので、小さいうちから空手をやっておけば打撃の距離感やタイミングなど総合的にうまくなれたんじゃないかな。

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