フィットネス
2020年4月16日

細い脚は「バランス」が重要。まずは体の歪みをセルフチェック│特集:美脚を手に入れるウォーキングエクササイズ #1

 女性なら誰しもが持っている「美しい脚になりたい!」という願い。生活の中のちょっとした意識や心がけで、その願いを叶えることができます。歩く姿勢や歩き方は、美脚にとても大きな影響を与えます。気づかないうちに身についてしまった悪い癖を修正し、正しいウォーキング方法をマスターすることで、体のバランスと合った「自分らしい美脚」を手に入れましょう。初回は、体のバランスのセルフチェックです。

細いだけじゃ美脚じゃない! メリハリのある脚が真の美脚

 女性のみなさんは、「美脚といえば、細い脚」と思ってはいませんか? 美脚の条件は、細からず太からず、適度に筋肉と脂肪が付いていてメリハリがあること、またその人の全身のバランスと合っていること、そしてO脚・X脚でなく真っ直ぐなこと。ただ細いだけでは美脚とはいえません。美脚の具体的な条件は、両脚をそろえたときに両方の太もも・ひざ・ふくらはぎ・かかとがついていて、その間に隙間があることです。

 自然に立ったときに隙間がしっかりとあれば、メリハリがあって真っ直ぐな脚と言えます。ウォーキングエクササイズを進めるうえで、定期的に隙間の確認をしていきましょう。

まずは身体のバランスを確認しよう

 日々の生活習慣で身体が歪んだり、立ち方に癖が出たりすることが原因で、脚のラインはどんどん崩れていってしまいます。自分の身体を把握し矯正を行なっていくために、まずは鏡の前に立ち、身体のバランスをセルフチェックしていきましょう。

全身の歪みのセルフチェック

□耳の高さが左右同じ
□肩の高さが左右同じ
□ウエストのくびれが左右同じ
□ひざの高さが左右同じ
□ひざの大きさが左右同じ

立ち方のセルフチェック(壁に背中をつけてチェックする)

□後頭部が壁に付く
□両肩が壁に付く
□腰と壁の間が手のひらの厚さほど
□かかとが壁に付く

 チェック項目に当てはまらないものがあった場合、その部分に歪みが生じている証拠。歪みが見つかっても、ウォーキングエクササイズで自分で直すことができます。安心してチェックしてみてください。

骨格に歪みかないか確認しよう

 骨格の歪みは身体の代謝を悪くし、冷え性やむくみ、生理痛などの原因になり、結果的に美脚の妨げへとつながります。定期的にチェックして、歪み具合を常に把握しておくと良いでしょう。

足踏みチェック法

 目を閉じて、両膝を交互に高く上げ、20回足踏みをします。足を止め、目を開けて足の位置を確認しましょう。足踏みをする前と足の位置がずれている人は、骨格が歪んでいる可能性があります。足下にマット(滑らないもの)を敷くと、足の位置が確認しやすいです。目を閉じて行うので、周りに注意しましょう。 

長座チェック法

 両足をまっすぐ前に伸ばして座りましょう。力の入っていない状態で両膝の裏の「浮き」を確認して下さい。

 膝が床から浮いてしまっている場合は、浮いている方の膝に歪みがあります。

 正面から見たときに、つま先の開きが60度ぐらいで綺麗な逆三角形であれば骨格のゆがみはありません。片側が大きく開いている場合は、開きが大きいほうに身体が歪んでいます。

 セルフチェックの結果はいかがでしたか? 今回把握した結果をもとに、次回からは美脚を目指す歩き方の実践に入ります。正しい立ち方、基本の歩き方を学んで、身体の歪みを整えていきましょう。

[監修者プロフィール]
斉藤美恵子(さいとう・みえこ)
ボディスポット ぺルヴィシャス代表。レッグコンシャリスト、身体均整師、ウォーキングスタイリスト。30年間にわたり、2万人以上の女性の骨格や脚の悩みを解決。その実績から、テレビや雑誌の美脚・ダイエット企画、企業セミナー、商品開発なども手掛ける。著書多数
【公式HP】http://pelvicious.jp/

<Text:小池乙史(オフィス・サウス)+アート・サプライ/Photo:下林彩子、Getty Images>