インタビュー
フィットネス
2017年6月6日

体重計に乗るくらいなら、毎日鏡を見て【クロスフィットトレーナーAYAのボディメイクメソッド(前編)】 (1/3)

 近年、女性の間でダイエットへの意識が変わってきています。体重の増減に一喜一憂するのではなく、いかに理想的なボディを手に入れられるかに重きを置くようになっているのです。

 そのきっかけを作り出しているのが、中村アンさん、森星さん、土屋太鳳さんなど、数々のモデル・タレントのボディメイクを担当しているクロスフィットトレーナーのAYAさん。そのボディは一切の無駄がなく、細部まで最適化されているかのようです。

 そんなAYAさんがこれまでに培ってきたボディメイクのメソッドを集約した『AYA ボディメソッドBASIC〜DVD付き AYAトレ決定版 ベーシック編』(講談社)が上梓されました。この本を足がかりに、AYAさんのトレーニングへの向き合い方について伺いました。

トレーニングは午前中が良い

——今日(取材日)は平日の昼間にも関わらず、多くの人がジムを訪れていることに驚きました。

日本では仕事帰りにジムを利用する人が多いと思いますが、海外ではトレーニングは朝にやるものとして認知されていますからね。うちのジムは広尾という立地もあり、とくにエグゼクティブクラスの人を中心に汗を流しに来るんですよ。

——AYAさんも基本的にトレーニングは午前中に行うと伺っています。

そうですね。夜になると人間のカラダは寝る体制にどんどんシフトしていくので、そのなかでトレーニングをしても疲れが蓄積されるだけで大きな効果は得られないんです。それに午前中に運動することで脳のシナプスが活性化され、1日をより活動的に過ごすことができるので、午前中にトレーニングをするようにしています。

筋肉痛になるということは、効いている証拠

——最近は、クロスフィットへの認知もだいぶ広がってきたと思いますが、AYAさんの身の回りでも変化はありましたか?

最近は日本人の入会が増えましたね。以前は外国人ばかりだったんですけど。

——モデルやタレントさんがハードなトレーニングに打ち込むことも増えてきていますよね。そういうことが影響しているのでしょうか?

それもあると思います。特に日本は、モデルやタレントさんの影響が強いですね。彼女たちはすごいですよ。とてもストイックだし、ものすごい努力をしている。でも、そういった彼女たちへの憧れだけでクロスフィットを始めようと思うと、すごくハードルが高いのも事実なんですね。今までほとんど運動をしてこなかった人がジムにやってきて、あまりの厳しさに驚いて帰ってしまうこともあるので。そういった人たちが続けていくにはどうしたらいいんだろうといつも試行錯誤しています。

——そういう意味では、『AYAボディメソッドBASIC』に書いてある内容からスタートしてみるのはいいかもしれないですよね。

そうですね。1日ごとにするべきことを載せているので、初心者でも取り組みやすいと思います。そして、カラダは簡単に変わらないってことを知ってもらいたいんですよね。よく雑誌に「ながら○○」とか「これだけ〜」みたいな記事ありますけど、そんなお手軽な方法で理想のカラダを手に入れることはできないぞ、って。

——わりと簡単に取り組めそうな内容な気がしたのですが、けっこうハードなんですね。

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